Modern Age Idol

ハロプロ/AKB/原宿駅前パーティーズ/ニコモ/子役。たまにアイドル業界のことについて考えます

芸能人・タレントとして売れるには:売れっ子の定義とは

ファンとしては応援してる子に売れてほしい。昔から癖で、どうしたらこの子・このグループは売れるんだろうなーということをぼやっと考えることが趣味なのでメモ書き程度に残しておく。

まず売れっ子の定義から。

売れっ子の定義

  • 誰もが知ってる
  • ファンが多い
  • 稼いでいる
  • 商品価値が高い(ギャラが高い)
  • 仕事が途切れない
  • 同業者に好かれている
  • 芸がある

こんなもんだろうか。売れっ子を目指すには、この定義に照らし合わせて、思考や行動を変えていく必要がある。

誰もが知ってる存在になる

露出を増やす

TV・ラジオ・ネット番組・雑誌、問わずどんどん顔を出していく。ただし、コストに対する効果は考えるべき。例えばネット番組は視聴者が少ないことが多く、露出につながらないことも。必ず新しいファン獲得につながる番組かを気にする。

TV・ラジオはリーチが大きいから、知られてない間はこれらの仕事を優先するべき。TV局・ラジオ局とのつながりを持ち、アピールする。

イメージをすりこむ

ただ露出するだけでは、人の意識には残らない。人々の記憶・印象に残る振る舞いをする必要がある。TV・ラジオ番組であれば、積極的にMCに絡むなど。また何かしら印象に残る特技があるとベター。最終的には消費財・製品などに紐づくイメージキャラクターになるのが理想。(ガッキーで言うチキンラーメンみたいな)

ファンが多い

ターゲットを絞る

全員から好かれるのは至難の業。まずは「女子高生に人気」「秋葉原のオタクに人気」など、部分的な認知をとっていくのがセオリー。ただしこの手法ではいずれファン増加の限界がくるので、どこかでお茶の間に知られるような方向転換が必要である。

大衆との距離が近い

人は身近な存在に親近感を持ちやすい。今であれば積極的にSNSでファンとコミュニケーションをとることで、ロイヤリティを高めることができる。2020年時点ではYoutubeが効率が良い。

稼いでいる

商品価値が高い

タレントとしての商品価値が高いというのは、どういうことかというと、広告費換算したときにパフォーマンスが良い存在ということになる。つまり、その人がCMに出れば売れる、またはその人が出ることによって商品が広く知れ渡る、そのコストパフォーマンスが高ければ高いほど稼げるし、その効果が広まれば、他からもオファーが来るので、自然とギャラもあがっていく。タレントは唯一無二の存在になることで、オファーが殺到する

仕事が途切れない

稼げるということは仕事が途切れないということ。戦略ももちろん大事だが、人とのつながりが重要だったりするので、挨拶やパーティーへの参加はある程度大事。同業者である演者や、裏方のスタッフに好かれることも大事。

芸がある

一番大事なのはこれである。芸能人なので、芸がなければ、そもそも存在価値がない。顔が可愛いというのは芸ではない。歌なり演技なりトークなり、何かしらの芸を持つことが、その人自身の魅力となり価値となる。芸能人は芸を磨き続けなければならない。

 

まとめ

少し前にりょーくんグルメというTwitterフォロワー43万人、Instagramフォロワー28万人のインフルエンサークラウドファンディングで支援を募ったが、結果8人から2万2000円しか集まらなかったということがあった。これはネットで「ざまあ」とたたかれていたが、実際りょーくんグルメは山ほどPR案件を抱えていると思うので、痛くもかゆくもないだろう。

この話で学ぶべきところがあるとすれば、ファンは人についているのか、提供価値についているのか、ということである。りょうくんグルメの価値は、言うまでもなく「みんなが知らないインスタ映えのスポット情報を教えてくれる」ことだろう。ファンは、りょーくんグルメという存在に価値を感じているわけではなく、りょーくんグルメが提供する情報に価値を感じていたということだ。りょーくんグルメは芸能人ではなく、あくまでインフルエンサーなのである。

一方愛されるタレントというのは、いいことをしようが、悪いことをしようが、ファンから応援される。肩をもってもらえる、という表現のほうが正しいのかもしれない。

最近だと藤田ニコルみちょぱは、モデルやインフルエンサーでありながら、老若男女問わずファンがいるイメージがある。また渡辺直美も好感度が高く広く知られている。

いずれもモデル・芸人など、芸をしっかり持っている人である。また自分のコンプレックスを隠さず、人となりや日常、生活の一部をしっかりファンに伝えて、芸能人でありながら身近な存在であることをアピールすることに成功している。

現代においてはSNSで簡単に人気者になれる時代になった。人気者に定義はないので、フォロワー1000人でも人気者だという人もいるし、フォロワー100万人でも、まだまだ足りないと思う人もいるかもしれない。

しかしフォロワー=ファンではないということは意識しておいたほうがいいかもしれない。SNSでフォロワーを増やすことにばかり目を向けてしまうと、肝心の芸がおろそかになってしまう。

本来タレントの仕事は芸を磨くこと、ファンを増やすのは芸能事務所の仕事だったが、最近はタレント本人がファンを増やすことどれだけ意識できているか、ということがファンを増やす重要なファクターになってきている気がする。事務所のゴリ押しみたいな売り方が難しくなった一方で、本人次第で、ファンが増えたり減ったりする。

タレントは芸を磨きつつ、ファンを増やしていくということを地道に重ねるしかない。そして事務所は、タレントのモチベ管理や、リスク管理、ファン獲得につながる仕事の提供が職務になるし、タレントとしてどういうイメージをもってもらいたいのか、女優としてどのレベルまでいきたいのか、などを細かくヒアリングし、それに沿ったロードマップを引いてあげる必要がある。