Modern Age Idol

ハロプロ/AKB/原宿駅前パーティーズ/ニコモ/子役。たまにアイドル業界のことについて考えます

「隠れた名曲」と「音楽メディア」

こけぴよちゃんがメディアに取り上げられているようです。

小学生中心のアイドル“こけぴよ”新曲披露 | 日テレNEWS24

まだデビューしてないのに、すごいね〜こけぴよちゃんたち。

これからもどんどん活動して、いろんな人の耳に届くといいね。

 

 

サイゾーが新たに音楽メディアを始めたそうで。

サイゾー、音楽総合メディア「リアルサウンド」を新たにスタート 

Real Sound|リアルサウンド - 音楽・アーティスト情報とレビューの総合サイト

 

私たちが考えたのは、徹底して音楽ユーザー=リスナーのタメになる情報を発信し、かつ、ホンネで音楽の良し悪しを語り合える「批評の場」を生み出すことにしか突破口はない、ということです

アメリカのPitchforkのような音楽メディア兼プラットフォームを目指しているようですが、今のところそこまで良質なレビューや記事は見受けられません。今後増えていくことに期待したいと思います。

よいレビューを書くためにはよい音楽を増やす必要があります。わるい音楽だと、悪口にしかなりませんからね。そしてよい音楽を増やすためには、よい耳を育てる必要があります。

よい耳を育て、音楽の良い悪いを判別する。これには訓練が必要ですし、なにより曲をたくさん聞く必要があります。普通の人は音楽のためにそんなことしません。

だから音楽を正確に批評するメディアが必要です。「音楽を批評するのは野暮」「いいものはいいでいいじゃん」私はそんな態度にいまいち賛成できません。なぜなら、昨今のそういう風潮(いいものはいい、批評するのは野暮)が若者の間で跋扈した結果、ここ数年リリースされるCDのなかで名盤の数が減っている気がします。

 

もちろん環境変化の要因もあります。情報量が爆発的に増え、情報の流動性の速度が上がった結果、私たちは耳に残りやすいフックのかかった曲を聞きたがります。リスナーの耳に一時的にフックをかける方法はいくらでもあります。音楽とはある程度、理論構築の部分があるからです。プロがテクニックを駆使すれば、聞くものの耳に残るメロディーを作ることは可能です。

ただそれはヒット曲になるかもしれませんが、名曲たりえるかは別の話です。

 

 

誤解されると困るのがですが、最近急に名盤が減っているわけではないです。音楽の制作コストが下がった結果、音楽をつくる人は増えてますし、人類がいきなり名曲を生み出せなくなるということはないと思います。一定数名曲は生まれてるはずなのです。

ただ名曲、名盤(名盤の定義は、長く聞き続けることが出来ること、時代が変わっても、新鮮に聞こえること、としよう)が多くの人から見えにくくなっている、ということは考えられないでしょうか。なぜなら大手メディアは基本的に売れている曲しか流さない、もしくは広告的な使い方で音楽を発信するからです。さらに個々人の趣味はかなり細分化されているのが現代ですから、そもそも「隠れた名曲」を探すのが、かなり個人的なコストになっていることは否めません。

 

 

「隠れた名曲」とはつまるところ、正当な評価を受けていないということになります。

 そこで音楽メディアの登場です。これは旧来のような広告フィーをもらって記事を書くということではありません。(この方法は見事に失敗しています)

音楽を好きな人(=音楽をたくさん聞いている人)が、思いを込めて書く批評記事が、普通に音楽好きな人の音楽リテラシーを引き上げてくれると思います。本来音楽メディアはそうあるべきです。そうやっていい耳をもったリスナーを育て、増やすことが、音楽業界の活性化にもつながります。

 

もちろん良い曲は誰がなんと言おうと勝手に残っていくものですが、批評によって価値の肉付けをすることで、ある程度コントロール可能です。

 

私がよく行くアイドル現場は、というかアイドルの楽曲はなかなか正当な評価を受けづらいジャンルだと思います。昔からアイドルポップスは他のJPOPや歌謡曲に比べても遜色なく、クオリティは高いはずなんですが、やはり見た目商売の印象があるので、どうしても表面的な評価に終始する部分があります。

アイドルの曲に対して批評するのは野暮という声もあるけど、後世に残す音楽にするには、ある程度「現場の高まり」とは別の側面から価値の肉付けをする必要があると思います。現場はやっぱその瞬間しか再現できないし。

 

最後に

 

 

 

 

ファーストKISS

ファーストKISS