先週末、私のタイムラインは淡路島関連のツイートで埋め尽くされ、合衆国大統領の記念すべき広島訪問のことをツイートしてる人は皆無でした。淡路島の人楽しかったですか?
昨今、アイドル界隈のみならず、一般ピーポーを巻き込んで徐々に知名度を上げつつあるStrero TokyoがCDの販売を止めることを発表しました。
StereoTokyo、くだらないCD販売のためのインストアイベントへの出演をやめる発表とCDをやめてダウンロードのみに移行する発表、しょーもないアイドルイベントへの参加をギャラが貰える限りは辞退する発表、最高だった。
https://twitter.com/rikiyakun2004/status/736906151145529344
以前にも、オタクがCDを買って、買った分だけオタクがマラソンを走るという、外野から見たら全く意味不明な炎上イベントをやっていたStereo Tokyoですが、今回もまたやってくれたようです。
EDMバス、ヤバさ、、、#StereoTokyo pic.twitter.com/jGP6nnyKkq
— 奴隷商人・痴皇 (@b__mikey__q) 2016年5月29日
渋谷駅西口交差点にこだまするMIX(笑) #StereoTokyo pic.twitter.com/Hhhv2yz979
— \足立賢吾/ (@kenkorou2013) 2016年5月29日
今回はバスの乗車券を15,000円でオタクに買わせて、都内にEDMバスを走らせたようです。
さて、この日Stereo Tokyoが発表したことは以下3つです。
・CDの販売をとりやめ、配信のみに注力する
・CD販売のためのインストアイベントを中止
・しょーもないアイドルイベントへの参加のとりやめ(ギャラが貰える場合を除く)
個人的に今回の発表はとても支持できました。
発表の内容自体は目新しくはなく、昔からヲタクや世間の人が言ってきたものです。
「握手券しか要らないんだから、CD売る必要なくない?」
けど、これを実行できたアイドルは、私の知る限りいません。
配信に握手券はつけられないので、ひたすら運営はCDを焼き続け、それに握手券をつけてきたわけです(地下アイドルだと券だけ売っているところはありますが)
それはやはりCDを売ることでオリコンチャートに入り、知名度をあげるという目的があったわけなので、無駄だとは思いつつも、運営的には全く意味がない行為とも言えなかったわけです。
しかしStereo Tokyoは話題性に富んだイベントをたくさん企画し、数を打つことで、CDを売らなくても知名度をあげ、なおかつ売上の確保になることを証明しました。(実際どれくらいペイできてるかは不明です)
また、CDを販売するためにアイドルには必須の「インストアイベント」をなくすことで、メンバーに無駄な稼働(インストアイベントに来る人は9割既存客で、既存客にCDを追加で買わせてもそれは知名度アップへの貢献にはならず、既存客のロイヤリティを高める動きしかしないし、ファンも疲弊する)をさせずにすみ、その分メンバーもレッスンなどの時間に割けるはずです。
出演を効果的なイベントに集中させることで、数十回以上打たれるリリースイベントで毎回同じヲタクを相手にする疲れから開放され、メンバーのモチベーションも高まります。
しょーもないアイドルイベントに参加しないことも、運営が無駄な体力を使わせない、良い施策だとおもいます。対バン形式の地下アイドルイベントに出演することは、活動当初はよいかもしれませんが、何の目的もなしに出演するには、あまりにも非生産的な活動です。
引き続きCDの販売を続けていくグループは多いと思いますが、苦しい消耗戦になることは必至です。インディーズのアイドルでも、徐々に今回のStereo Tokyoのような、「CD販売に依存しない売上づくり」が流れになってくると思います。
他のアイドル運営の皆様方に置かれましても「ファンは体験にお金を払う」ということの意味について、もう一度考えてみた方がよいかもしれません。
CDの意義、CDセールスを競う意義、セールスを伸ばすためのインストアイベント(いわゆるリリイベ)の意義は、いくつかの虚構の微妙なバランスの上に存在している。5年後には今の時代を語る<昔話>になっている可能性も高く、Stereo Tokyoの取り組みはその先駆けになるかもしれない。
— Sharp (@sharpc) 2016年5月29日
stereo tokyo って「偏差値低いアイドル現場選手権」を勝手に開催して勝手に優勝している感じなヤバさ。
— ゆう@ (@yuuuuuuuuuugle) 2016年5月29日