フリークアウトの佐藤裕介さんのVoicyを聞いて面白かったのでメモ。
今後フィクションとノンフィクションを見分けるコストが増大する
今後10年〜20年くらいのスパンで、フィクションとノンフィクションの境目が曖昧になり、人間は嘘か本当かに興味を抱かなくなる。
たとえば最近話題になったフェイクポルノ。AIエンジニアがハリウッド女優の顔を使って大量に合成のポルノ動画を作った。チップの性能も向上したため、今までよりもコンピューターリソースを気にすることなく30分〜1時間の動画を簡単に作れるようになった。おそらく3年後くらいには、そこらじゅうにフェイクポルノが蔓延するだろう。
ニュースが真実であるか、嘘であるかに興味を抱かなくなる
フェイクポルノやフェイクニュースが世に大量流通すると、誰も真実かどうかを気にしなくなる。
たとえば、今はスクープ記事で週刊文春が売れているが、不倫、深夜の密会の画像や動画を簡単に誰でも生成できるようになるので、長期的にスクープは無効化されるのではないか。あまりにも嘘が多くなってくると真偽を判定するコストが増大し、人は嘘か本当かがどうでもよくなってくるはずである。
逆に嘘を見抜くのが難しくなるからこそ、フィジカルで体験したこと、現場にいること、その場で見たことの価値が上がっていく。
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アイドルやヲタクの話でいうと、フェイクニュースが横行することで、熱愛スクープや過去の恋愛証拠写真が信用されなくなるので、アイドルにとってはラッキーな時代が来るのかもしれない。ただ心配なのは、フェイクニュースの横行によって、人の"信じたいものしか信じなくなる"心理が強化され、SNSや世論における"叩き"が増幅する可能性があること。そこはやはり信頼のおけるメディアが必要で、ちゃんとライブやイベントの現場に足を運んで、メンバーの発言や起こったことを記録するメディアをやるとオタクからの信頼が集まりそう。