Modern Age Idol

ハロプロ/AKB/原宿駅前パーティーズ/ニコモ/子役。たまにアイドル業界のことについて考えます

アイドル運営におけるメディアの在り方とは

仕事柄もあるが、最近は「アイドル情報をどう伝えればいいか」だけではなく、「アイドルの価値を向上させるためにアイドルをどう運営するのが良いのか」を考えている。

私は別に運営の人間ではないし、余計なお世話と分かりつつ、ほとんど趣味でやっている。

 

アイドルを運営するということはメディアを運営するということ。

アイドル自体がメディアに。

ライブ自体がメディアに。

グッズ自体がメディアに。

コミュニケーション自体がメディアに。

twitterの更新方法とか、どのSNSを使った方がいいとか、そういう表面的なことだけではなく、アイドルの価値をもっと向上させるためには、グループがファンと接触するポイントをすべてメディア化し、「体験を売る」必要がある。

 

今のアイドルほど情報を積極的に発信している職業もないだろう。

私が興味あるのはデジタルとリアルの結合である。

デジタル媒体からどれくらいの人がリアル、つまりライブに行くのか。

今、音楽業界は右肩下がりだが、ライブビジネスは右肩上がりである。

つまりデジタルからリアルへ移動する人たちの心理を掴むことができれば、ファンを増やすことができるのではないか。

メディアについて考えるということは、運営するグループについて考えることでもある。

メディアとは元は「媒介」の意だが、それは同時にブランド戦略であり、情報発信であり、商売(サービス)である。

メディアについて考えると、自分たちがどうしていきたいのか、という本質的な問いかけをしていることに気づく。

 

アイドルはサービスではなくエンターテイメントであるべき。

ファンはアイドルの「何を」応援しているのだろう。アイドルのしょうもない呟き、運営の不手際、交際発覚に、ファンは拒否反応、批判を行なう一方で、決意表明、可愛い画像、エロい画像、面白動画については、とてもポジティブな反応を示す。

現場or在宅というファンの分け方は、正直何も生み出さないし、事柄を矮小化してしまうだけだろう。

最近アイドル、運営、ファンともに、自らを過小評価し自分たちの可能性を狭めている気がする。

アイドル拡大の可能性は、正直まだまだあると思う。

クソ地下アイドルのしょうもない炎上商法に惑わされてはいけない。

AKBが落ち目だからと言って、悲観することはない。

AKBは「握手」をエンターテイメント化した。ももクロは「アイドルを応援する」という行為自体をエンターテイメント化した。

アイドルは「感動」できるコンテンツだ。それはファンが一番知っているだろう。どんなに批判ばかりのファンでも、必ず1度は彼女たちに"魅せられた”からファンなのである。

そして、今その力を信じられるのはアイドル本人とファン、そして良心的な少数の運営なのだから、どうすればアイドル、ファン、運営の三者がハッピーになれるのか、そこらへんの議論がもっとあってもいいと思う。

 

と最後は匙を投げて、この話を終わりにします。