読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Modern Age Idol|オタク向けアイドルメディア

AKB、ハロプロ、原宿駅前パーティーズ

デービッド・アトキンソン「新・観光立国論」を読んだ。

シルバーウィークで帰省した、行きの飛行機で読んだ本。

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

 

 本書を通して著者が言いたいことは、下記です。

GDPと人口には強い相関関係がある。しかし少子化対策をすれど、人口は増えにくい状況である。そこでGDPを増やすには「短期移民」つまり「観光客の増加」が有用であると唱えます。

日本において移民を受け入れることは心理的にもハードルが高い。定常的に短期移民が入ってくる状態=観光立国として日本を再生すれば、GDPを成長できるのではないか。

 

問題提起として、日本の観光戦略は自己満足な部分が多いです。よく言われる「おもてなし」これは客側がもてなされているかどうかを判断するものであって、自分から発信するものではありません。「郷に入れば郷に従え」という言葉も同じです。これも客側が自らを戒める言葉であって、受け入れる側が上から目線で言ってはいけません。

また日本のいいところとして「電車が遅れない」とか「治安がいい」とかありますが、そんなものは外国人からしたら、全く訴求にならないと一蹴しています。

確かに自分に置き換えると、電車が遅れないとか、治安がいいからといって、その国に行きたいとは思いません。エッフェル塔が見たいとか、きれいな海の近くでゆっくりしたい、という欲求があって初めて旅行する国を決めるわけで、電車が遅れない、治安がいいというのは副次的なメリットでしかないのです。

また日本人は平等意識が強いので、サービスが差別化されていないと言います。

海外から来る客は、もちろん電化製品を爆買したい客もいますが、出来ることならせっかくの旅行なので、ゆっくり、じっくり金を使って優雅に過ごしたいという客もいます。現状日本の観光戦略はそういうターゲットを取りこぼしています。

この本の中で、一番納得したのは「金を払ったら優先的に花見を見れるような優先席を設けよ」ということです。航空各社では当たり前に行なわれてるファースト、ビジネス、エコノミーみたいな区分けを、観光地でも設けた方がいいのです。せっかく海外から時間とお金をかけて遊びにきているのに、何時間も並ばないと見れない寺とか、公園とか、意味ないどころか、観光客離れを起こします。おもてなしをする、ということは人を選ぶということでもあります。海外では「チップ」という文化で慣れていますが、日本ではまだまだ平等志向が強そうですが、そんなことやってると日本はいつまで経っても観光後進国だと言わざるを得ません。

(LINEの某役員が言ってましたが、駐車場とか道路もレクサス専用駐車場とかレーンをレクサスに乗っている人に向けて設けるべきです)

お金を使いたい人にお金を使わせるべきなんです。それをやらないで、「ケチな客ばっかり」と嘆くのはバカですね。

幸いなことに日本は「気候」「自然」「文化」「食事」すべての観光立国条件が揃っています。

「滞在日数」「収入」などで観光客を細かくセグメンテーションを行い、個別のニーズに答えていくことが重要です。

日本は新幹線や飛行機などの移動費が高すぎます。往復5万(家族4人だと20万)使って東京⇄京都を往復したいかって話です。移動費は下げて、個々の観光地の入場料やサービスの費用を高めて、文化財保全につとめるべきです。

ーーー

アニメやアイドルをつかったコンテンツマーケティングは、ただそれだけではダメでしょう。もちろんアニメやアイドルが好きな外国人はいるのですが、数としては圧倒的に少ないです。やはり文化や食事、観光地を含めた幅広い外国人のニーズに答えたうえで、アニメやアイドルを発信していくべきでしょうね。

ただアグレッシブに稼ぐスタイルを目指すべきで、日本のアイドルが海外でライブをしている流れはとても良いと思います。

秋葉原Airbnbでもやって、ジャパニーズアイドルツアーでもやろうかな。