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Modern Age Idol|オタク向けアイドルメディア

AKB、ハロプロ、原宿駅前パーティーズ

岡田斗司夫『頭の回転が速い人の話し方」を読んだ。

 シルバーウィークで帰省したので、その帰りの飛行機のなかで読んだ本。

 本書は「ユニバーサル・トーク」と「戦闘思考力」というキーワードが骨子となっています。「ユニバーサル・トーク」はユニバーサル・デザインのような、誰でも使いやすい話し方のことです。家族で話す内容と、学校や会社で話す内容は、それぞれバックボーンが異なるので、話し方も変わります。SNSの普及でますます"公共型社交"が広がっています。本書ではまず自分の立ち位置を把握することを勧めています。家族型社交⇄公共型社交、伝え上手⇄聞き上手の4つのマトリックスを作り、自分の得意な分野はどこか把握してください。

 

全体を通して言われていることは「自分の意見を伝えて、納得させるのではなく、まずは相手の立場に共感することから始めよ」ということです。こう書くとあまりにも普通のことを言ってるようですが、まずは相手に共感し、その場にいる誰もが納得するような解を見つけ出し、相手に自分が出した結論だと錯覚させよ、ということです。

 

相手の言ってることを論理的に否定したとしても、相手は心の底からは賛同しないってことですね。

 

話は変わりますが、千原ジュニアトークが巧いのは、一般視聴者が知らないような芸人の話でも、共感しやすいように分かりやすい言葉を散らしながら、聞き手を公共型社交から家族型社交に引きずり込んでるんですね。だから視聴者はTVに出てる芸人の家族型社交空間に受け入れられてる感じがする。

 

もう一つのキーワード「戦闘思考力」とは、次の通りです。

頭の回転を早くしたり、遅くしたりする、つまり思考のスピードを上下させ、場の空気を察知し、臨機応変に話すことができる能力

 

戦闘思考力を鍛えておけば、聞く相手、そのときの場所、コンディションに応じて、話す内容を自在に操れるということですね。

 

板東英二島田紳助に「なんでそんな返しがうまいんや?」と聞いたとき、彼はこう答えたそうです。

「ただ、こないだ娘がとろくさい答えを返してきたからしかった。気の利いた答えを思いついた瞬間に返すからダメ。常にどう返すのか、何種類も考えろ。その中からシチュエーション、相手の盛り上がり、自分の立場、求めている落としどころを素早く考え、10種類くらいのなかから選ぶことを意識しろ。選んでいる限りミスは減るし、ミスしたとしてもあとで反省もできる。選ばずに思いついたことを言うな!」

 

アイドルでもトークの返しがうまい人(HKT48指原莉乃さんとか、paletの藤本結衣さんとか)とかは瞬間的に言葉を選んでる感じがしますね、印象論ですけど。

 

戦闘思考力はギアに例えられます。思考の回転数と共感力は反比例するそうです。

頭の回転が速いからと言って、頭がいいとは限らず、問題解決ができるとは限りません。

 

トップギア・正確性や回答の信頼性は低いけど、回答までのスピードを重視した頭の使い方(例:ラーメンに「ナルト」がのっている理由が3つあります等の問題を考える)

ローギア・芸能人で言うと蛭子能収さんのようなイメージ。自分のゆっくりとした回転速度に従っているから、意表をつくタイミングでものをいい、視聴者を笑わせたり、溜飲を下げさせることができる。つまり共感されやすい。

 

会話する相手によって、思考の回転力をトップに入れたり、ローに入れたりと、自在に操れる人が、話のうまい人です。相手にコミュ障とか言っちゃう人はコミュニケーション能力が低いってのと同じですね。コミュニケーション能力がある人は、そもそもコミュニケーション下手な人とコミュニケーションとれちゃうわけですから。

 

とにかく相手を図に乗らせて心をどんどん開かせて、そこにいる利害関係者全員の利益を考えることで視野が広がります。相手に勝とうとしない、相手を負けさせないことが大事なのです。

 

採用されるアイデアとは

面白い問いをいっぱい返すことによって、相手もいっぱい話してくれます。

勝手に生まれたアイデアは、自分が思いついたものでもなく、相手が思いついたものでもなくて、その場の関係性がつくったものです。

 話し合いのなかで生まれたアイデア、人はたいてい一番面白いアイデアは自分が思いついたと思うものです。感謝はされないけど、相手に利を持たせましょう。

 

アイドルは握手会で高速の会話のやりとりが求められます。ほとんど知らないおじさんが投げかける言葉に対して、気の利いた言葉を返さなければなりません。相手を気持よくさせないと、ファンになってくれません。そういう意味ではトップギアの脳が求められているのかもしれません。ただ、日々ローギアの脳を鍛えることで、高速握手会での対応ができるようになります。ローギアを鍛えるのは以下のようなことをやっておくと良いそうです。

 

  • 3冊の本を読み感想を書く(ローギアを鍛える)
  • 1時間ほどの映像を見て内容をまとめる(ローギアを鍛える)
  • タイトルと目次だけ見て本の中身を推理する(ミドルギアを鍛える)
  • 本の内容を2ページごとに1行でまとめる(ミドルギアを鍛える)
  • テレビ番組の内容を400字でまとめる(ミドルギアを鍛える)
  • 5分以上誰かに一方的に話をする(トップギアを鍛える)
  • ハリウッド映画を1分ごとにとめて、1行にまとめる(トップギアを鍛える)
  • 難しい原稿を小学生に伝わるように書き換える(シフトチェンジを鍛える)
  • ネット上の誤解を分析してブログなどに乗せる(ミドルギアを鍛える)