Modern Age Idol

アイドルオタクがアイドル業界について解説します

アイドルの危機管理について

岩手・滝沢市で25日午後、アイドルグループ「AKB48」の握手会の会場で、刃物を持った男が暴れ、メンバーら3人がけがをした。
25日午後5時ごろ、滝沢市で開かれていたアイドルグループ「AKB48」の握手会の会場で、のこぎりを持った男が暴れ、メンバーとスタッフ、あわせて3人がけがをした。
3人は、病院に搬送され、警察などが、けがの程度を確認している。

 

「AKB48」握手会で暴れた刃物男逮捕 メンバーら3人けが 岩手(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース

 

大騒ぎしたくないが、今後のアイドルイベント等に影響が出ることは必至だろう。

 

危機というのは必ずやってくる。アイドルじゃなくても、だ。

被害にあったメンバーとスタッフ、その事件を目の当たりにした人たちはとってもショックだと思う。

 

アイドルの運営サイドに求められるものはなんだろうか。

握手会等の接触イベントの全面的禁止か。もっと厳密な規制の適用か。

それもいいと思う。人命が一番大切だ。

 

ではこういうことが起こったときファンが出来ることはなんだろうか。

この嵐が過ぎ去るのをただ黙って待つだけか。世間は否応無しに叩いてくるだろう。ただでさえ忌み嫌われやすいオタクだ。

 

完璧な解決策はない。そんなものがあれば警察は要らない。

 

正直この手の類いの問題でファンが解決できることはほとんどない。

 

AKBに限らず、すべての事務所、イベント会社はまず、この事態を深刻に捉えるべきだ。 今回起きた事件は、表面的な問題にすぎず、リスクは日頃から山のようにある。というかファンが"たまたま"事件を起こさなかっただけだ。

今回の件を受けて、何も対策を施さない事務所は、信頼を失っていくことになるだろう。

 

ファンの誰かが良識に反した行動を取った場合は厳罰に対処すべきだ。それが事件を未然に防ぐ最大の防御だ。

環境犯罪学で「割れ窓理論」というものがある。

割れ窓理論(われまどりろん、Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング英語版が考案した。「建物のが壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」との考え方からこの名がある。ブロークン・ウィンドウ理論壊れ窓理論ともいう。

割れ窓理論 - Wikipedia

ジュリアーニ元NY市長は落書き、未成年の喫煙、違法駐車、売春など小さな犯罪を徹底的に取り締まった結果、ニューヨークの凶悪犯罪の認知件数を大幅に減らすことに成功した。

 

危機は放っておくと大きくなる。この場合の危機とは、似たような事件が起きる、ということではなく、世間の接触系アイドルへのネガティブキャンペーンのことだ。

 

ヲタなら誰でも分かることだが、正直地下アイドルが接触イベントなしで運営して行くことはかなり厳しいと言わざるを得ない。おそらく地下アイドルの売上は、ほとんどが物販からの回収だからだ。

 

ファンと積極的にコミュニケーションするアイドル文化というものは、生まれてまもない。大々的な規制などなく、今日まで来た。だから結構なんでもアリな感じになっていたのは、東京の地下アイドル界隈に多少足を運んだ人であれば、知ってると思う。

 

個人的にアイドルと話すのはとても好きだし、楽しいし、なくなってほしくないが、困るということはない。難しいけど、今までが異常だったのかもしれない、という判断もできる。それは時間が経たないと分からないことだ。

 

事務所やイベント運営会社がどんなに頑張って対策しようが、逮捕されてもいいと思って事件を起こすやつを止めることはできない。そしてそんなやつが0になることもない。

 

今回の事件を受けて、AKB運営は原因と今後の防止策を書面で公表すべきだ。予測できたものなのか、ヒューマンエラーなのか、そもそも握手会というイベント自体が間違っていたのか。そして他の事務所もそれらを参考にして、二度と起こらないようになんらかの対策を講じてほしい。

総選挙の時期にこういう事件が起きてしまった以上、世間を騒がせてるのは事実だし、AKB運営はそれくらいの社会的責任がある。

 

今回怪我をしたメンバー、スタッフは気の毒だが、危機はチャンスでもある。この状況をうまく乗り切ればファンや世間の信頼を得ることができるだろう。なによりアイドルから信頼される事務所になるのではないだろうか。