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Modern Age Idol

AKB、ハロプロ、ときどきジュニアアイドル

「希望の国」を見た

映画

希望の国 [DVD]

希望の国 [DVD]


園子温監督の「希望の国」を見ました。
話は福島原発事故から数十年後の日本。長島県(架空の県 福島+長崎+広島)
そこでまた地震による原発事故が起こり、その被災者たちを描いた作品です。



感想
とてもリアルな内容です。冷たいリアリティーがありました。
僕は被災者でもなんでもないし、反原発派でもありません。
ただそこに描かれていたのは、おそらくこういう家族はいたであろうという想像力です。いなかったかもしれません。でも大事なのはそういうことではありません。


たぶんいたんです。この映画に描かれた家族は。
僕は正直言って311の地震が直接自分に与えたインパクトというのはとても小さかったと思っています。そして他人事でした。この映画を見た後だって他人事です。他人事はどこまでいっても他人事です。


実際福島に僕はいなかったし、被災地に行ったこともないし、正直言って何を言ってるのか自分でも分かりませんが、鑑賞前後では少しだけ身近に感じられたような気もします。でも明日、明後日とたぶん身近さは失われて行きます。


この映画を見た後でも、反原発派になろうとは思わないし、政府を批判しようとも思わないし、僕や福島以外の日本の多くの人は見てみないフリをしているのかもしれません。それが良いことなのか悪いことなのかも区別がつきません。起こったことだけが事実です。
ただ臭いものに蓋をしているのは事実で、それでも誰にだって自分の生活があるし、健康的な生活を送りたいという願望はあるし、誰だって幸せになりたい。ただ起きてしまったことに対して、どう決着をつけるか、決着なんて簡単なものではないにしろ、どう折り合いをつけて暮らして行くのか、僕らの日常と人生にずっと突きつけられていた問題を可視化したのが、この原発事故であったのかもしれません。(なんか軽いですね。もっとドロドロとした奴ですきっと)



園子温監督の映画
園子温監督がどの映画でも、狂った現実をありのままに描きます。パッと見は狂った現実、狂った人間、狂った家族に見えるかもしれませんが、実際は普通に、そこらへんで生活している人たちなんだろうなって思います。変態盗撮魔も異常殺人者も過剰な放射能恐怖症のひとも、誰だってそうなる可能性をはらんでいるし、あなたの隣にいる人がそうじゃないっていう可能性も排除できません。
あまりにも身近すぎるから、気づかないか、逆に違和感を感じるのかもしれませんが、園子温映画に描かれる人たちは僕にはすごく普通の人たちに映ります。普通過ぎて逆に不気味だなと感じます。


最近友人にこの本をもらいました。

非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

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