Modern Age Idol

ハロプロ/AKB/原宿駅前パーティーズ/ニコモ/子役。たまにアイドル業界のことについて考えます

もしバンドマンがドラッカーの「マネジメント」を読んだら

タイトルは冗談ですが、、、

読みましたよ、『もしドラ


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100万刷刷ったみたいですね。

ドラッカーの本は大学時代に二冊くらい読んだので、親しみはありました。

小説仕立てなので二日で読み終わりました。

ちなみに余談ですが、この小説に出てくる「みなみ」という主人公は

AKBの峯岸みなみをモチーフに作られたんですよ。

著者は昔AKBのプロデュースに携わっていたらしいです。

バンドマンという視点からこの本を読んでも面白いかもしれないです。

バンドも「組織」ですからね。

しかもこのご時世、バンドも自分たちで「経営」していかなくてはならない。

もし売りたいのであればね。

そういう部分のヒントになるかもしれません。

音楽は、バンドは、フィーリングでやっちゃおうということが非常に多いです。

当り前ですけど、感性の違う人と感性をこすりあう作業ですからね。

フィーリングという美名のもとに、まとめてしまうことがあります。

誤解されるかもしれませんが、フィーリングは大事です。

このマニュアルと消費者の欲望だらけのご時世、自分のフィーリングに確信を持てる人は素晴らしいと思います。それはフィーリングと言うより、動物としての本能という表現が近いかもしれません。自分も「動物としての勘」をもっと研ぎ澄ませたいと思っています。

いい音楽ってなんだろう。この問いはずっと頭の中にあります。

一概に言えるものでもないし、相手に強要するものでもない。

でも「いい音楽」というのは確実に存在します。

もちろん売れてるから「いい」とはなりません。当り前ですけど。

しかし「よく」ないと多くの人の耳に届くことはありません。たぶん一生ありません。

人間の消費行動は欲望に忠実です。自分にとって利になるものを人は手に入れたいと思うからです。自分を癒してくれる、気分をアゲアゲにしてくれる、そういうことを人は音楽から手に入れたいと思っているようなのです。

結局作り手はフィーリングを信じてやってくしかないのですが、そんなに自分のフィーリングに確信が持てる人はそうそういないのではないか。バンドマンはみんな自分と戦ってると思います。

もしバンドを組織と考えるなら、始点はやはり顧客になります。顧客の欲求を満たすために音楽をやるのです。そんなのつまんねーよ、ってなりますが。

顧客を満足させられない音楽は、いくら本人たちが楽しかろうと、顧客満足度はゼロです。
ま、どんなに売れてないバンドでも、一人か二人、家族や友人が応援してくれるものだし、そういう意味では価値のないバンドなんて実際はいないわけなんだけど。

僕はAKBが好きで、曲も踊りもメンバーもみんな好きですよ。

一方で、AKBはどうでもいい人と、無駄に嫌いな人もいます笑

AKBには物語があります。音楽のよさだけではないです。

少女たちの戦いや、苦悩、失敗、友情、努力、夢、さまざまなものがAKBには内包されています。まあいわゆるエンターテイメント集団なんですけど。

紅白出たその翌日に秋葉原の250人くらいの小さな劇場で、いつも通りライブする。毎日ライブをしている。普通のバンドマンには出来ないですよ、こんなこと。
僕はその落差にすら感動してしまいます。

そのプロデューサーである秋元康氏。彼がコンセプトとしたのは、「会いに行けるアイドル」
「成長のドキュメンタリー」
まさにマーケティングを心得たコンセプトです。
もちろん電通もすごいですよ!笑

彼は美空ひばりに「川の流れのように」という曲の歌詞を提供しました。
AKBには「RIVER」という曲の詞を提供した。
川の流れのように」は川の流れのように逆らわず生きて行けよ、的なメッセージがあるとおもいますが、「RIVER」は川の流れに負けないで進んで行けよ、というメッセージがあります。

この対比!これも物語ですよね。

AKBをなんとなくしか知らない人は「真ん中の三人以外かわいくないじゃん!」くらいな印象だと思いますが、なぜ選挙でかわいくない子が選ばれるか。
AKBを初期からみている古参ファンは、自分たちがAKBを育てたという自負があります。初期からいるメンバーを熱烈に応援しています。つまり初期から頑張ってる子はちゃんと見られているということなのです。芸能界の荒波に揉まれているだろう十代の女の子にとって、これほど自信につながることはありません。



結局最後はAKBの応援になってしまった。