最近というか、ここ1年くらい乃木坂のヲタク、最近だと欅坂のヲタクがうざいなーと感じることが増えた。これはある特定の人を指していってるわけではないし、ただなんとなウザいヲタクが多いなーと感じているだけであって、もしかしたら実体のない存在なのかもしれない。ただ、ウザいヲタクが多く目につくという話だ。
これは単純に売れているものに対するただの嫉妬の可能性もあるが、でも少なくとも同じように感じている人が日本に100人くらいはいると思うので書いておくこととする。
前もって言っておくが、2年くらい前まで自分も乃木坂のツアーや握手会に毎回参加していた人間である。
「お前乃木坂しか知らねえじゃん」
これである。普通に「好き」と言えばいいのに、「他のアイドルよりもすごい!」と比較するような言い方をするからウザい。
だいたい他のアイドルよりもすごい!みたいな言い方をする人は、他のアイドルについて詳しくないことが多い。
なんだったら乃木坂以外たいして見たこと無い人がそんなことを平気で言ってるのを見ると、怒りを通り越して呆れるばかりである。
ただ擁護するなら、一般人が好きなアイドルといえば「乃木坂」をあげる時代なので、他のアイドルを見たことないのは当たり前なのかもしれない。
ただ言葉には気をつけよう。
乃木坂はフロントの10人弱を除いて、特別可愛いわけではないし、バラエティにおけるトークスキルもなく、ダンスも歌も上手くはない、普通のグループだ。
熱狂は視野狭窄に陥ることの裏返し
乃木坂を特別視する意見が少数なら見過ごすが、乃木坂はいまやアイドル界でもトップを走る人気。ネットなら見なければ済む話だが、実生活でもそういう人が周りに増えているから手に負えない。
アイドルに限らないがtwitterやFacebookは熱狂を加速させる。基本的にファン同士がフォローし合っているので、そこには自分にとって都合のいい意見しかなく、視野狭窄に陥りがちだ。
twitterはファンを増やすのに便利な一方、特に検証もなく、過激な意見や絶賛する意見がひとり歩きする。断定的に絶賛されるもっともらしい意見は、ファンからすれば気持ちのいいものなので、その感覚は強化される。そしてますます歪な熱狂が加速する。
細々とアイドルを見てる身からすると、この熱狂は恐ろしい。つまりメディアで取り上げられる回数の多いものは、検証もなく良いとされる風潮である。
乃木坂のヲタクはアイドルヲタクのふりをしているが、実のところアイドルヲタクではない。
愚鈍な味方(乃木ヲタ)は、有能な敵(一般人)よりも恐ろしいのである。
とはいえ新規が増えることはいいこと
自分でもなにをこんなに義憤に駆られているのかわからないがw、一方で、新規のファンが増えることは圧倒的にいいことだとも思っている。
それが乃木坂であれ、結局新規のアイドルファンが増えなければ、アイドルのマーケットは縮小していくだけだからである。少なくとも古参やおまいつだけがオナニーしているような現場は、乃木ヲタ以上にキモいので、新規のファンが増えること自体は歓迎している。
そもそもモーニング娘。だって、冬の時代以前のアイドルファンからすれば異色だったのだろうし、おそらくモー娘。が出てきた頃も今の自分と同じような感覚の人がいたことは想像に難くない。
「アイドルではなくアーティストになりたい」発言
改めてする話題にするまでもないが、「アイドルではなくアーティストになりたい」発言は、アイドルすらまともにできない人たちの常套句になってきている。
乃木坂46の白石麻衣は
「乃木坂はアイドルなんですけど、いつかアーティストになってほしいという思いが私にはあります。乃木坂がアーティストとして見てもらえるように頑張りたい」
まいやんの野望…乃木坂をアイドルではなくアーティストに― スポニチ Sponichi Annex 芸能
と語り、欅坂の平手友梨奈さんは
かわいらしいアイドルではなく、クールなアーティストになりたいんです
欅坂15歳センター・平手友梨奈、東京五輪「応援ソング歌いたい」 : スポーツ報知
と語っている。
こういう発言がファンの「乃木坂は特別なアイドル」という意見を強化している。彼女たちがそれを意図して発言しているのかどうかは、よく分からない。
まあ別に何を言おうと勝手である。アーティストを目指したければ目指せばいい。アイドルかアーティストかは、ファンが決めることだし、目指すのは勝手だ。
ただ東京女子流のような実力あるけどイマイチ売れてないグループが言うならいざ知らず、ダンスも歌も特にレッスンしてないグループがアーティストを気取るのはちょっと違う。
アーティストを名乗りたいならば、パフォーマンスで人を感動させる必要がある。
乃木坂のファンが感動しているのはパフォーマンスではなく、発言、人間性、関係性など記号的な部分だけだ。
ここを書きだすと長くなってしまうので書かないが、少なくともアーティストであることを世間に問いたいなら、もう少しスキルアップが必要だろう。
歌えてない踊れてないアイドルから「アーティスト」と言われても、そのアイドルすらちゃんと出来てないんだから小言の一つも言いたくなる。
もちろん誰しも最初から上手いわけではないし、これから死ぬほど練習してうまくなってもらいたいが、現時点でこの2グループとも、お話にならないくらいのレベルの低さのパフォーマンスだ。
このままだと2〜3年もすれば乃木坂もAKBと同じように落ち目を見る可能性が高い。
アイドルからアーティストに見事に転身したperfumeみたいな例もあるが、彼女たちはperfumeみたいにはなれない。なぜならメディア露出が忙しいから。
なぜ乃木ヲタや欅ヲタは、あのレベルのアイドルを絶賛するのか
テレビに出てるからである。パッと思いつく理由でそれらしき理由はこれしかない。曲がいいとかは後付の理由。
ほとんどの人間は、そのアイドルが良いか悪いか、可愛いか可愛くないかを自分で決めることはできない。
誰かが「可愛い」といったものを「可愛い」と言っているだけである。
メンバーに特にスキルがなくても、売る仕組みにのっける
逆を言えば、乃木坂や欅坂のようにメンバーに特にスキルがなくても、地上波の枠をおさえて、クリエイターをゴリゴリつけて売れば、ある程度売ることができるということをソニーは証明した。
これはAKBやももクロのように、劇場や路上での地道な活動の果てにTV出演するという道順とは異なる売り方があることを示したと言える。
まとめ
売れるかどうかに実力は関係ない。
アイドルは雰囲気だし、他のグループと比較・検討させず、売ることがコツ。だからこそ秋元康は同じ団体内にライバルグループを設ける。
そういう意味では乃木坂も欅坂も売り方としては圧倒的に正しい。
ファンの大半はダンスなんて特に見てもないし、それがうまいかどうか判別する知識も経験も持ち合わせていない。
アイドルは比較して楽しむものでもないし、その人のなかで一番だったらそれでいいんだろうけど、練習してない、やる気の無い連中を絶賛されると、練習してやる気のある子たちを見てる身としてはウザいと感じる。